「言うことを聞きなさい」とは叱ってはいけない!?その3つの理由。
こんにちは。パパ力向上委員会のいいんちょーのミナトです。
子供が言うことを聞かなくて、つい「言うことを聞きなさい!」なんて叱った経験ありませんか?
私は、ありますよ。だって、言うことを聞かなくて、ふざけてたり危険なことをしてたら、止めなきゃって思いますよ。
また、パパ特有の「私が言っても聞かないから、パパお願い」なんて、ママから頼まれて叱ることもありますよね。
でも、ちょっと冷静になって考えてみて!
この叱り方、じつは大間違いです。
その理由を3つ説明していきますね。ついでに、いいんちょーが考える理想的な叱り方も紹介しておきますね。
理由1:何がいけないのか伝わらない。
その出来事の前後のやり取りもあるでしょうが、最終的に「言うこと聞きなさい!」とか「何回言ったらわかるの!」「ダメって言ってるでしょ!」と大声で子供を叱ったとします。
すると、叱られた子供は「大声で怒られた。」「怖い。」「いやだな。」「怒られたくない。」そんな気持ちが先に来てしまいます。親から大きな声で怒られることで、子供はひるんで、何がいけなかったのか?どうしてしてはいけないのか?ということに注意が向きません。
そして、理由はわからないけど怒られたくないから、言うことを聞くふりをしたり、親の顔色をうかがったりします。
理由2:自主性が育ちにくい。
何がいけないのか伝わらないといいましたが、理由がわかっていないのに「言うことを聞きなさい。」と怒られていると、親の言うことだけ聞いてれば怒られないという発想にもなりかねません。
想像してみてください。理由がわからないけど、言うとおりにしないと怒る上司がいたとしたら、やる気がでますか?自分なりの考えがあったことでも、上司の考えと違うと、「それはこの前もダメって言ったろ!」「ちゃんという通りにしろよ。」と怒られるわけです。
自分から新しいことをしてみようって気持ちにはならないですよね。私なら「また、怒られたらいやだから、余計なことはしないでおこう」ってなります。
理由3:子供の反抗心をあおることになる。
「言うことを聞きなさい。」という言葉は、極端に言えば「(俺の)言う通りにしろ!」って言葉を丁寧に言っただけですよね?
もちろん、その前に「○○してはだめよ。」とか「○○してね。」って言ってるとは思いますが、子供を叱るときには何をしてはいけないのかという部分は省いてはいけません。
前後の発言を関連させて、読み取る能力は大人ほど高くありません。言われた言葉だけをそのまま受け取ることだってあります。
子供の立場で考えて、「言うことを聞きなさい。」って1日に何度も言われたらどうでしょう?「もう、なんだよ!」「好きにさせてくれよ!」ってそんな気持ちになりますよね。
子供の理解力や気持ちに配慮しないこの言葉は、子供に伝わらないだけでなく、関係性を悪くする可能性があります。
理想は、「理解して、考えさせる」叱り方
まずは、子供に何がいけないのかを理解してもらうことが大切です。丁寧に説明してあげれば、たいていのことは理解してくれるものです。ただ、子供にわかるかんたんな言葉で説明していくのが、けっこう難しいんですけどね。
わかりやすい例で説明すると、子供が歩道と道路の境目としてある縁石を歩いて遊ぼうとします。当然、危険なのでやめさせようとしますよね。最初は、「車が来て危ないからだめだよ。」とかでもいいと思います。
しかし、子供がそれでもやめずに、何度もしようとする。こんなことよくありますよね。なぜかあの縁石をみると上りたくなるみたいです。
さて、こんな時はどうしましょう?
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自分ならどうするか考えてみましたか?
私のが絶対的な正解というわけではないですが、私ならこうします。
まずは、何がいけないのか理解してもらいましょう。
とにかく丁寧に、向き合って、真剣にがコツです。
子供を止めて、同じ目線の高さに合わせていいます。
「この段差は何のためにあるかわかる?」
「こっちは車が走る用の道だね。こっちは歩く人用の道だね。人が車にひかれないように、この段差で分けているんだね。」
「この段差をこえて、車用の道にいくとひかれるかもしれないよ。」
「もし、車に引かれたら、痛いし、命にかかわる大けがをするかもしれない。」
「(息子)には元気でいてほしいし、痛い思いしてほしくないってパパは思う。」
「(息子)はどう思う?」
と聞いて危険が理解できているようなら、どうしたら良いのか考えさせます。
「もし、この段差の上を歩いていると、滑って車用の道に落ちることもあるかもしれないよ。道を歩くときには、どこを歩くほうがいいと思う?」や「車にひかれないためには、どこを歩けばいいと思う?」と聞いて自分でどこを歩くのか考えてもらいます。
最後に、「高いところ上ると楽しいよね。今度、公園で高い遊具にのぼってみようか?」と付け加えると、子供の気持ちも少しは組んだことになるのではないでしょうか?
まとめ
親は子供を自分の言いなりにしたいわけではないですよね。ただ、危険な行為や礼儀や社会のルールを教えたいだけですよね。それは、よくわかります。
しかし、「言うことを聞きなさい。」という言葉は、子供にとって説明不足で、大事なことが伝わりません。
子供にほんとうに伝えたいのならば、なぜ?どうして?など小さな疑問に丁寧に説明してあげてください。
人にものを伝えるのは、本当に忍耐や根気のいることです。ましてや子供は、この世に生まれてから数年しかたっていないのです。大人なら当たり前のことも知らなくて当然です。
それに一回いって聞くような子供がいたら、それは天才です。何回でも丁寧に説明してあげて、見守っていくのが教育と思います。
まだまだ、パパとして未熟な私がいうのは恐縮ですが、「思い通りにいかないのが子育てです。でも、思い通りにいかないからって、理想の父親を目指さないなんておかしいです。自分なりに理想の父親を目指そうとするから、良い父親になっていけるんじゃないでしょうか」と声高らかに言ってみる(^^♪
パパ力向上委員会では、子育てと父親について書いていきます。
子供の成長のために、どんな父親になりたいか一緒に考えていきましょう♪
子供は自由にのびのび育ってほしいものですね。